Getting Started

ここでは Playable!Mobile を初めて利用する方向けに、Windows版のサンプルゲームを使って自動テストを体験する手順を紹介します。

はじめに

Playable!Mobile の自動テストを実際に試せるよう、あらかじめサンプルゲームを用意しています。 このサンプルゲームには Playable!Mobile Unity Plugin がすでに導入されているため、すぐに自動テストを体験できます。

Unity Plugin の導入方法を確認したい場合は、こちらをご参照ください。

導入準備

playable general agent for mobileのダウンロード

Playable! のマイページ からPlayable General Agent for Mobile をダウンロードし、任意のディレクトリに解凍してください。

サンプルゲームのダウンロード

こちらからサンプルゲームをダウンロードし、任意のディレクトリに解凍してください。
サンプルゲームはWindows版を使用します。

サンプルゲームの詳細はこちらをご参照ください。

LLMの設定

自動テストで LLM(Large Language Model)を利用するために、使用するプロバイダー(APIキーなど)の情報を事前に準備しておきます。

Playable General Agent for Mobile では、以下のプロバイダーが利用できます。

ダウンロードした Playable General Agent for Mobile のディレクトリにある settings_provider.yaml を開き、利用するプロバイダーの情報(APIキーなど)を設定してください。

openai:  # OpenAI
  api_key: ""  # sk-xxxx
  organization: ""  # org-xxxx
azure:  # Azure OpenAI Service
  api_key: ""  # 32桁の16進数
  endpoint: ""  # https://?????????.openai.azure.com
  deploy_name: ""  # デプロイ名
  api_version: "2024-10-01-preview"  # APIバージョン(モデルのバージョンとは異なります)
anthropic:  # Anthropic (Claude)
  api_key: ""  # sk-xxxx
google:  # Google (Gemini)
  api_key: ""  # xxxx

利用しないプロバイダーの項目はそのまま空欄でも問題ありません。

セットアップ

playable general agent for mobile の起動

解凍したディレクトリ内にある general_agent_mobile.exe をダブルクリックすると、Playable General Agent for Mobile が起動します。

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上のような画面が表示されたら、画面左上の「設定」 → 「一般」タブより、 LLM 情報を自身の環境に合わせて入力してください。

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ゲームバイナリの設定と起動

以下の手順でサンプルゲームのバイナリを設定し、ゲームの起動を行います。

  1. 画面左上の「Target」をWindowsに設定します。
  2. 画面左上の「選択」ボタンをクリックし、サンプルゲームの実行ファイル(exe)を選択します。
  3. 「開始」ボタンをクリックします。

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ゲームが起動し、画面左中央部の「ゲームとの接続状態」が CONNECTED と表示されていればセットアップ完了です。

自動テストの実行

指示文の直接入力

対話型インターフェースの「指示文」欄に、行いたい操作を自然言語で入力し、「実行」を押すだけで、自動テストが開始します。

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例えば、以下のように入力すると、指示に応じた自動テストが実行されます。
単純な指示でも十分に動作しますが、実行内容と期待結果をそれぞれ明確にすることで、より制度の高い自動テストが可能です。

ホーム画面に遷移して 遷移したらテスト完了

プレイヤーボタンを選択して、名前を「Test」に変更して 名前が変更されたらテスト完了

テストが完了すると、LLM の応答ステータスに「完了」と表示されます。

テストシーケンスの活用

以下の手順で Excel ファイルを使用して、一連のテストケースをまとめて実行することも可能です。

  1. 画面左下部の「自動チェック」タブを選択します。
  2. テストシーケンスの「選択」をクリックし、ダウンロードしたサンプルゲーム と共に配布している test_sample_for_v300.xlsx を選択します。
  3. 「シーケンスを実行」をクリックすると、Excel ファイルに記載された操作が順番に実行されます。

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テストケースの実行結果は、Excel ファイルの新しいタブもしくは新しいファイルとして記録され、まとめて確認することが可能です。

高度な機能

知識グラフの自動生成

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知識グラフ(Knowledge Graph)とは、ゲーム内情報やゲームの操作に関する知識を記憶させることで、より効率的な自動テストを実現する機能です。

左上の「設定」ボタンをクリックし、知識グラフの設定を行うことができます。
「知識グラフ」を選択し、「Build Knowledge Graph When Task Succsess」にチェックを入れることで、自動テスト成功時に、下図のように知識グラフを自動生成することができます。

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また、生成された知識グラフを手動で編集することや、「空の知識を追加」から新たな知識を手動で追加することも可能です。

画面遷移グラフの自動生成

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画面遷移グラフ(Experimental)を選択していただき、「探索開始」を押すことで、画面遷移グラフを自動生成することができます。

画面遷移グラフの生成を行うと、遷移先として生成された画面遷移に対して、LLMを利用せずに遷移を行うことができるようになります。
これにより、APIコスト無しで画面遷移を行うことができます。

ログファイルの確認

General Agent Mobile 内にある log ディレクトリに、ログファイルが出力されます。

ログファイルについてはこちらを参照してください。

次のステップ

以上でチュートリアルは完了です。
自社タイトルへの導入方法などは、各ページのマニュアルをあわせてご確認ください。

AIQVE ONE株式会社では、導入支援や組み込み代行、テスト設計、Playable! の活用方法に関するコンサルティングも行っております。
ご興味のある方は、以下の Web サイトまたは公式 Discord からお問い合わせください。